はますげ (浜菅) 

学名  Cyperus rotundus
日本名  ハマスゲ
科名(日本名)  カヤツリグサ科
  日本語別名  コウブシ
漢名  香附子(コウフシ,xiāngfùzĭ,こうぶし)
科名(漢名)  莎草(サソウ,suōcăo)科
  漢語別名  莎草(サソウ,suōcăo)、回頭靑、三稜草、香附、香頭草
英名  Coco-grass, Nut-grass
2004/07/17 薬用植物園 (圃場で栽培展示) 2004/08/17 同左

2006/11/04 同上

2007/07/16 神代植物公園 (路傍の雑草として) 

 カヤツリグサ属 Cyperus(莎草 suōcăo 屬)については、カヤツリグサ属を見よ。
 一般に菅と呼ばれる草について、スゲを見よ。
 李時珍『本草綱目』は、莎草は「其の草 笠及び雨衣を為る可し。疎にして沾さず。故に字、草に従い、沙に従う」と。また、「其の根、相い附して連続して生ず。以て香に合わす可し。故に之を香附子と云う」と。
 深江輔仁『本草和名』(ca.918)莎草、一名三稜草に、「和名美久利、一名佐久」と。
 源順『倭名類聚抄』(ca.934)に、莎草は「楊氏漢語抄云、具々」、三稜草は「和名美久里」と。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』10
(1806)に、「莎草香附子 ハマスゲ ヤガラ讃州」と。
 全世界に分布、砂地に多く、畑の雑草。地下の塊茎に澱粉のほか、精油分を含む。
 かつて塊茎を救荒食料とした。また、塊茎を乾燥して香附子(コウフシ,xiāngfùzĭ)と呼び、薬用にする。『中薬志Ⅰ』pp.342-344
 日本では、生薬コウブシ(香附子)は ハマスゲの根茎である(第十八改正日本薬局方)。
 『大戴礼』「夏小正」正月に、「緹縞(縞(こう)に緹(てい)あり)。〔縞なる者は、莎随(さずい)なり。緹なる者は其の実なり。先に緹を言ひて而うして後に縞を言ふは何ぞや。緹は先に見(あらは)るる者なり。云々。〕」と。
 『爾雅』釈草に、「薃
(こうこう)は、莎。其の実は、媞(てい)。〔夏小正曰く、薃なる者は、莎■{草冠に隋}(さすい)。媞は、其の実。薃、音は浩。媞、音は堤。〕云々。」と。

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